KENWOOD DM-9090 マニュアル カタログ リモコン付き
￥125,000(1997年頃)20bit Rec D.R.I.V.E.システムと24bitD/Aコンバーターを搭載した高級MDレコーダー。

ケンウッド独自のD.R.I.V.E.システムをATRACによる多ビット記憶が可能なMDレコーダーに適用し、CDや衛星放送の微小信号の再現性を改善して録音できる20bit Rec D.R.I.V.E.システムを完成させ、DM-9090に搭載しています。
このシステムは、記録時のATRACによる圧縮処理の前段にD.R.I.V.E.システムを加えた構成となっており、16ビットの入力データをD.R.I.V.E.処理により、20ビットのデータに変換して、量子化歪に埋もれていた微小信号を再現した後でATRAC処理してディスクに記録しています。これにより、微小信号の再現性を向上しています。

出力側には新開発の24bit D/Aコンバーターを採用しており、20bit Rec D.R.I.V.E.により記録された信号を高SNで再生することができ、24ビットでマスタリングされたプリレコーデッドディスクを再生する場合でも正確な再生を可能としています。

音声圧縮技術として、ATRACver4.5(Adaptive Transform Acoustic Cording)を採用しています。
ATRACver4.5では、従来のATRACに比べ演算能力が向上しており、微小レベルの再現性やダイナミックレンジを改善しています。

+12dBから-∞まで可変できるデジタルレックボリュームを搭載しており、録音の際の録音レベル合わせが可能です。さらに、デジタル録音時に使用できるフェードイン、フェードアウト機能も搭載しています。
フェード時間は1秒から10秒まで可変可能です。

32kHzや48kHzのデジタルソースを44.1kHzに自動変換し、SCMS方式でデジタル録音が出来るサンプリングレートコンバーターを搭載しています。

A/Dコンバーターには1ビット4次ノイズシェーピングで20bitの分解能を得たA/Dコンバーターを搭載してます。

アルミ製高剛性メカベースとフレームを採用するとともに、1.2mm+2.0mm厚の鋼板によるエアシールド構造を採用しており、振動や音圧などによるディスクの共振を排除しています。
また、各構造物は異種金属の組み合わせにより、固有振動を抑え高品質を実現しています。

デジタルアウトからCD-TEXTデータが出力されるCDプレイヤーと組合わせる事で、CD-TEXT情報をダビングすることが可能です。

クイックイレースやトラックイレース、クイックムーブやトラックムーブ、さらにトラックコンバイン、トラックディバイド、タイトルインプット、タイトルサーチなどの機能を搭載しています。

編集ポイントの微調整が可能なプレビュー機能や、編集をやり直せるエディットキャンセル機能、モノラル長時間録音対応などの機能を搭載しています。

タイトルダイレクトインプット対応リモコンが付属しています。

別売りのサイバータイトラーCT-G90と組合わせる事でよりスピーディなタイトル入力が可能です。
また、CD-G90ではプリント機能も搭載しており、MDケースに合わせたサイズでタイトルラベル・プリントが可能です。