盆栽・美と調和・清香園銘品陳列集/山田釜次郎・山田登美男/定価68000円/大貫忠三・他協力/日英表記/イタリア・スペイン等で盆栽指導を行う

商品説明
盆栽・美と調和・清香園銘品陳列集/山田釜次郎・山田登美男/定価68000円/大貫忠三・他協力/日英表記/イタリア・スペイン等で盆栽指導を行う

1982年 340P ゆうメール・レターパック規格外 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。

先代公俊は、先々代公の残した盆栽を庭に並べて,兎に角,引き継いでいた。
た。心から 興味があり、趣味があったということではなかったようである。その上、年格好で、 タ走りまわっていた頃,水かけなぞする関もなかったろう。水かけは私の役た 。 から帰るのが遅くなっても,水かけだけは逃げるわけにはいかなかった。幸い、席の から,水を運べばよかったので,バケツで, ザーザーとかけた。鉢の土が洗われて。 ができていた。凹みができるので,かけ水が,根っ子に浸透してゆくさまが日に日 だとも思っていた。縁側で涼んでいた先代は,むつかしい顔をゆがめて、不足分ら。 た。何かボヤいていた。今に忘れられないボヤキは,こうだった。まだ解かっとらん という言葉だった。盆栽への水かけの態度がなっちょらんというのであったろう。ところ が,こっちは,水をかけろというからかけているだけのことだった。この炎暑に ぬところをみると,水かけの勤めは、果たしていると思っていた。